4月13-18日開催のデスフェス(@渋谷ヒカリエ)にて、4/14お昼より「死者をおくるということ 模擬納棺式」をさせていただきます。

あまねや について

”あまねや” について

丸山よりメッセージ

納棺師 丸山

会社勤めの納棺師だったころ、現場を飛び回るのに必死でした。
特に冬は、ギリギリの移動時間で現場を何件もつなぐため、ゆっくり食事をする時間もなく、車の中にはいつも携帯食料を入れていました。
さらに忙しくなると、移動時間と現場の感覚が逆転するようになっていきました。運転に神経を集中しているので、施行現場ではたどり着いた安心感でいっぱいになり、(あと1時間はここにいていいんだ)とよく思ったものです。
この頃になるとガソリンスタンドで給油している間に寝落ちするようになっていました。

納棺師は決められた時間の中で納棺の手順を全て終えられるように訓練されていますが、お別れにかかる時間はご家族によってさまざまです。故人様の状態に適した処置が必要なように、いろいろなご家族に合ったお別れの時間が必要と思います。
普段であれば、ご家族が故人様との思い出をお話くださるのなら耳を傾け、悲しみによってはいったんその場を離れて時間を置いたり、メイクや処置が故人様らしくないとのお声があれば、どのようなお顔やメイクの仕上がりであればご希望にそえるのかを細かく調整をして一緒に考えたりします。

しかし忙しさの中では、どうしようもありませんでした。

その場を終えて次の現場に向かわなければ、また別のご家族や葬儀屋さんに迷惑がかかってしまいます。
時間のなさによって心の余裕がなくなると、より良いお別れのためにいろいろ提案するということも次第に減っていきました。
もっと余裕があれば、皆様の思い出話をさえぎらずにすむのに。本当はもっと一緒にメイクしたりお着せ替えをしていただくこともできるのに。そんなことを思いながらただ日々が過ぎていきました。
そして過労とストレスが極端に高まったころ、私は心臓を悪くして会社を辞めました。

しばらくの療養ののち、また納棺の現場で人を支えていきたいと思うようになりました。
多くの仲間に恵まれて、たくさんの学びを得ることができた素晴らしい会社ではありましたが、次に働くときには現場をこなすような形ではなく、もっとそれぞれの家族の時間と共にありたいと願うようになりました。

たとえば、納棺の時間に思い出すご葬家の記憶、心に浮かぶ思い出話を聞かせてもらって、納棺の時間も故人様との思い出のひとつとなるようなものにしたい。
「できるなんて知らなかった。言ってもらえなかった。やってもらえなかった。」そんなふうに後悔が残るようなお別れをなるべく減らしたい。
悲しみを取り除くことはできなくても、せめて後悔しない死化粧や納棺式でお送りすることができればと、私はいつも願っています。


あまねや は私一人でおこなっているので、会社組織でできるような総合的なサービスはありません。たくさんの現場をすることもできませんし、車で棺を運ぶこともできません。けれども、ひとつひとつの家族に真剣に向かい合って、それぞれの現場を大切にしていきたいという強い気持ちがあります。
現場の状況によっては出来ることも出来ないこともありますが、ご家族のそばに寄りそって、なんとかより良いお別れの道を見つけられたらと考えています。
これまでの納棺師歴19年の経験を生かし、丸山に頼んで良かったと言っていただけるよう、責任を持って仕事をしていきたいと思っています。

概要

屋号 あまねや
代表 丸山裕生
納棺師歴  19年
資格等 ・色彩検定 色彩コーディネーター2級
 ・色彩検定 UCアドバイザー
 ・グリーフサポートセミナー ベーシックコース終了
住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-36-2 新宿第七葉山ビル3階 
Email amaneya@noukanshi.net
営業時間 9:00-19:00(不定休)
業務内容  ・お着せ替え
 ・メイクアップ
 ・納棺
 ・修復処置
 ・死化粧講習会
座右の銘  「起こったことは全て正しいと思って進め。
  偶然なんてない、必然なんだ。」

名前の由来

寂しすぎない色の枕花

“あまねや” という屋号は、あまねく照らす光や、あまねくめぐむ雨のように、どんな人にでも分け隔てなく平等に接する、という心構えから名付けています。

また、さまざまな悲しみの場に対して一律平等に振る舞うのではなく、その家族に合った距離や時間の間合いをはかれる人間でい続けよう、という気持ちを込めています。

あまねや の特色

当たり前のことをきちんとする

夜会巻きの納棺師

当たり前のことをしっかりとおこなうことが、あまねや の特徴です。

約束の時間を守ることであったり、礼儀正しく、身だしなみを整えてお伺いするという基本的な事柄から、
さまざまなご葬家様の状況によって臨機応変に対応したり、プライベートの感情を現場に持ち込まないなどの接客品質まで。

納棺師として任されている役割を、いつも変わらず行うという事を心がけています。

故人様にメイクをしている

あまねやのできること・できないこと

できること

  • 損傷のあるご遺体の修復・復元
    (これまでおよそ9,000件の処置をおこなっているので幅広い対応が可能です)
  • ご葬家と一緒にお着せ替えや、棺の中でのお着せ替え。
    (チマチョゴリや統一教会の式服などもお着せできます)
  • 死後処置や死化粧の講習会
    (病院、介護福祉施設、葬儀担当者様向けを開催しています。)
できないこと

  • 車に棺を積んで移動すること
    (車が小さいため、積むことができないです)
  • 腹水を抜くこと
    (感染防御の観点よりお勧めしません)
  • 深夜の稼働
    (営業時間を大幅に超える範囲でなければ、ご相談に応じます)

目指しているメイク

死化粧の仕上がりについては「薄化粧で自然なお顔色に整える」と表現されることが多くありますが、故人様の状態によっては、変色によりメイクを薄くすることが難しい場合もあります。
あまねや が目指しているのは「メイクをしていても普段に近い印象」であり、具体的には以下の3つを重視しています。

  • つや感を出す(皮脂のつややかさを再現し、乾燥を防ぐ)
  • 血色を良く見せる(血液就下による蒼白化の改善)
  • 薄化粧に見えるメイク(強い変色を隠す際も、なるべく自然な仕上がり)

営業エリア

JR新宿駅を中心点とした半径40km圏内(赤円のエリア①)が基本料金でお伺いできるエリアです。
(画像上の中心点は新宿駅です。)

半径40キロ以上を超えて、70キロ以下圏内(赤円と青円の間エリア②)までは追加料金(遠方料5千円)がかかります。

さらなる遠方(青円の外側エリア)は基本的には対応しておりませんが、現場の状況にもよりますのでその際にはご相談ください。

地図をスクロールすると、より細かい場所までご確認いただけます。


あまねや 丸山
あまねや 丸山

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